Interview

対談インタビュー
Tokyo Tea Trading
製造部担当部長
峯苫 大夏
Tokyo Tea Trading
製造部品質生産管理
游 詔安
Tokyo Tea Trading
製造部担当部長
峯苫 大夏
Tokyo Tea Trading
製造部品質生産管理
游 詔安

細部にまでこだわり、高品質な製品を生み出す

Tokyo Tea Tradingで高品質な製品を生み出す製造部。生産現場はどのような特徴、そしてこだわりを持っているのでしょうか。製造部長の峯苫さんと主任の游さんに、ざっくばらんに話してもらいました。

Tokyo Tea Tradingの品質のカギを握る

ーお二人のキャリアと、担当業務を教えてください

峯苫:私は食品メーカーの物流部門で18年、ECから物流までを一気通貫で担う会社で4年勤務していました。Tokyo Tea Tradingには生産部と物流部があり、私は2021年に物流部門の担当として入社しました。現在は新設された製造部長として、生産も物流もどちらもマネジメントする立場です。しっかりと高品質な製品を世に送り出すのが私の役割ですね。

游:峯苫さんは長いキャリアを築いてから転職されていますが、入社の決め手は何だったのでしょうか?

峯苫:やはり大塚社長の熱意だったね。実は同時期に、ECフルフィルメントサービス企業から内定をもらっていたんだけど、大塚社長に「一緒に会社を変えてみない?」って言われてすごくワクワクして。ここでチャレンジしようと思い、入社しました。游くんは?

游:私は台湾出身なのですが、幼い頃から日本が大好きで、ずっとこの国で働きたいと思っていました。大学を卒業した後、就職先を探していたときに東日本大震災が起きたんです。日本の役に立つ仕事がしたいと思い、当社の面接を受けて2011年の6月に入社しました。生産計画の作成や人員の配置、原料の調達など、工場を順調に稼働させるための準備を行うのが、私の仕事です。

峯苫:なぜTokyo Tea Tradingを就職先に選んだの?

游:台湾の文化を日本にも広めたいと思ったからですね。小さい頃に旅行で訪れて、生活環境や治安の良さに感動しました。将来はこの国で働きたいと思って日本語を勉強して、添乗員の資格も取ったんです。ただ、せっかく働くのなら台湾の魅力も伝えたいと思って、台湾茶を扱うTokyo Tea Tradingに入りました。

峯苫:じゃあウチの会社はすごく合っていたんだね。游くんが勉強熱心なのもうなずけるよ。

徹底した安心・安全な製品づくり

ー生産現場であるTokyo Tea Tradingの坂東工場は、どのような特徴がありますか?

游:安心・安全に対する意識は非常に高い工場です。農薬や化学肥料に頼らない原料を使用することで、有機JAS認証を受けていたり、安心・安全な食品をお客様に届けるための国際規格「FSSC22000」を取得していたりと、厳しい基準を設けています。

峯苫:人の口に入るものを提供するわけですから、安全は第一です。一方、生産現場としてはコストへの意識も欠かせません。安心・安全な製品を、より低いコストで生産することが求められているので、そのバランスをコントロールするのが難しいですね。

游:生産と物流の部門間での連携もしっかりしていますよね。

峯苫:そうだね。お客様に製品をお届けするまでのスピードはとても大切なので、生産と物流の連携は不可欠です。例えば定期的に、生産と物流の仕事を交換させて、それぞれの仕事を理解させることで、部署間の仕事がスムーズに進むよう取り組んでいます。

游:あと、工場内を清潔に保つことも徹底しています。余計なものが床に置いてあったり、捨てるべきゴミが放置されている、なんてことはまずありません。

峯苫:普段から綺麗にしていると、工場内で少しでも変化があったときに気づきやすいんですよ。製品の状態や機械の調子を見分けるポイントになります。

全スタッフが同じ方向を向くために

ーTokyo Tea Tradingのものづくりにおける、こだわりを教えてください

游:まず生産現場としては、一貫性のあるスムーズな生産を維持し、高品質な製品を生み出すことが求められます。また製造は原料の調達から製品の出荷まで、さまざまな人とモノが関わるため、多くの段階で調整が必要になります。全ての工程において、細心の注意を払うこと、そして効率的な管理を行うことには強くこだわっています。

峯苫:すごく大切な姿勢だと思う。私たちは高品質な原料を台湾から輸入しているので、しっかりとその味、香りを活かした製品にしたいと常々思っています。そのためには細部にまでこだわり、心を込めて製品をつくり、届けることが重要ですね。

游:これは生産を管理する私たちだけではなく、オペレーターさんを含む全スタッフが意識すべきことですよね。

峯苫:うん。スタッフ一人ひとりに個性があって、全員が同じレベルに達することは難しいことなんだけれども、何とか同じ方向を向くことができるようコミュニケーションを取るようにしています。それが私の役割でもあります。

游:質の高い製品を生み出し続けるためには、製造スタッフ全員が理解し合うことが大事ですね。

まだ日本にない、新たな台湾茶をつくりたい

ー今後の目標をお願いします

峯苫:まだまだ発展中の会社なので、ルールや制度は整備されていても、それがマニュアル化されていなかったり、浸透していなかったりする部分があります。すると、人によって仕事の進め方に違いが出てしまい、結果的に生産効率・スピードが落ちてしまいます。そこをきちんとシステム化し、よりスムーズに仕事を進められるようにしたいですね。最近では独自の倉庫管理システムを導入。原料を入荷してからお客様にお届けするまでを追跡・管理し、安全に届く仕組みをつくるなど、具体的に動き出しています。

游:仕事が属人化しすぎてしまうと、品質にも影響が出るかもしれませんよね。

峯苫:そうだね。品質を均一化するためには、誰でも同じように作業できるようにする必要があるからね。游くんの今後の目標はどう?

游:私は台湾のサプライヤーとやり取りをすることが多いのですが、そこで海外マーケットのトレンドや市況感を知ることができます。そうした情報を活かして、まだ日本にない新しいものを提供できたらと思っています。

峯苫:游くんだからこそできる仕事だよね。

游:台湾茶のプロフェッショナルとして、より高品質で面白い製品を届けられたら嬉しいです。

プロフィール

峯苫 大夏
食品メーカーの物流担当や、ECサイトの運営などを経て、2021年に入社。Tokyo Tea Tradingの製造部長として、目標数値達成に向けたマネジメントを行っている。
游 詔安
台湾出身で、幼少期に日本への憧れを抱いたことをきっかけに日本語を勉強し、2011年に入社。生産計画の作成や人員の配置、原料の調達などを担当している。