Interview

対談インタビュー
Tokyo Tea Trading
商品部部長
丸山 忠勝
Tokyo Tea Trading
商品部
宇都宮 茉莉
Tokyo Tea Trading
商品部部長
丸山 忠勝
Tokyo Tea Trading
商品部
宇都宮 茉莉

消費者の目線に立ち、市場に求められるお茶を開発し続ける

Tokyo Tea Tradingの商品は、どのように作られているのでしょうか。商品開発部の丸山部長と開発担当者の宇都宮さんに、商品づくりへのこだわりや開発の裏側を語ってもらいました。

「自分が作った商品」と言えるものを作りたい

ーお二人のキャリアと、担当業務を教えてください

丸山:私が入社したのは2020年です。それまでは生活協同組合で20年間、冷凍菓子のバイヤーとマーチャンダイザーをしていました。今は「Tokyo Tea Trading」の商品全般を開発する商品開発部の部長として、品質・売上管理からOJTまで幅広く担当しています。

宇都宮:私は同じ部署で、当社のお茶ブランド「Mug&Pot」と「THREE TEA CAFE」のフード・ドリンクの商品開発を担当しています。前職ではコンビニエンスストアやスーパーマーケットの調理パンの商品開発をしていました。

丸山:入ってもう2年くらいになるよね。宇都宮さんはどんな理由で入社を決めたの?

宇都宮:自社ブランドの商品開発がしたかったからです。前職で開発する商品は、取引先のブランドだったので、開発をしても自分の商品だと言い切れないところがあって。そうした思いから、じゃあ自分はどんな商品を開発してみたいのか考えるようになり、見つけたのがお茶だったんです。実は、私の「茉莉」という名前は、中国語で「ジャスミン」という意味。そのため小さい頃からジャスミンティーをよく飲んでいて、お茶というものに特別な思い入れがあったんです。そういった流れからご縁を感じて入社しました。丸山部長はどういった経緯で入社されたんですか?

丸山:名前にそんな縁があったとは(笑)。私はやはり社長の人柄に惹かれて入りました。奔放だけどすごく気遣いができる人で、豪胆さと繊細さを兼ね備えている。当社は社員と社長の距離が近いんですよ。やりたい企画内容を尊重してくれるし、判断のスピードが早いからリカバリー案も出しやすい。決裁者とコミュニケーションが取りやすいということも魅力に感じて入社しました。

お客様の「美味しいね」という声を聞けることが嬉しい

ー商品開発部の業務でやりがいを教えてください

宇都宮:自分の商品が、お店の棚に並んでいるのを見た時は嬉しいですね。「THREE TEA CAFE」だとお客様が実際に飲んでいる姿を見ることもできるし「美味しいね」という声も聞けます。また、美味しい素材の組み合わせがひらめいた時も楽しいです。パズルのピースがはまった感じがしますね。

丸山:開発者として、作ったものを生活の中で見かけることができるのは嬉しいよね。逆に大変だなと思うことはある?

宇都宮:奥が深すぎることです!お茶好きには玄人の方がたくさんいます。そういう方に満足いただけるものを作らなければいけない。難しいですが、開発担当として日々勉強しています。

丸山:いつも頑張ってくれてありがとう。私のやりがいは、宇都宮さんも含めたメンバーたちの成長を見られること。昨日より今日の方ができている、少しずつステップアップしていく姿を見届けられるのは嬉しいですね。いつか抜かれるんだろうなと思いながら、それも楽しみにしています(笑)。

「あればいいのに」と思う商品をかたちにする

ー商品を開発する上で、大事にしていることはどんなことですか

丸山:私たちの使命は、お客様に支持していただける商品を作ること。そのためには、市場で話題になっている新作や展示会の動向をこまめに確認・分析し、そこから聞こえる「サイレントマジョリティーの声」に気付くことが大切です。ヒット商品となった「世界のお茶巡り」も、市場で人気となっていた200〜300円という手頃な価格帯に打ち出した結果だと思っています。

宇都宮:自分が欲しいと思う商品を作ることです。担当する商品のメインターゲットは20〜30代の女性で私自身もターゲット層に含まれます。だからこそ、開発者としての目線だけではなく、消費者としての目線を忘れないよう意識しています。例えば私が開発した「アールグレイ烏龍茶」は、スーパーで買い物をしている時に「あればいいのに」と思っていた商品です。そういった視野を広げるために、いろいろなものを食べたり飲んだりしています。最近では、チャイティー開発のためにスパイスを10種類も買って味を比較していました。

丸山:えらいな(笑)。宇都宮さんは客観視できるし、自分の好きな味にとらわれすぎない。みんなの欲しいものを考えられる人だよね。開発担当に適任だと思うよ。

宇都宮:ありがとうございます!

丸山:こうやって試行錯誤しながら出してくれた感想や意見は、なるべく尊重していきたい。メンバーから出たアイデアを否定せず、どう商品にしていけるかを一緒に考えるようにしています。

メンバーそれぞれの個性を活かし、より開発力のある部署へ

ー今後の目標をお願いします

丸山:これからも売れる商品を作ること。消費者に喜んでもらえるのはもちろん、従業員や原料を作る方々を支えていくことにもつながりますから。開発力を今以上に評価していただける商品部に、Tokyo Tea Tradingを日本一のお茶メーカーにしていきたいですね。

宇都宮:私は「宇都宮といえばこれ!」と胸を張って言えるような商品を開発したいです。そのためにも、今後もいろんなものを食べて、素材や味にもっと詳しくなる必要があります。相談された時に、この素材とこの素材が合うと返答できる瞬発力が欲しいので、知識を深めていきたいです。商品開発部に「お茶博士」と呼ばれる人がいて。一緒に試飲していても想像していなかった感想が出てくるので、私も追いつきたいですね。

丸山:彼は四六時中お茶を飲んでいるよね(笑)。商品部のメンバーは私を含めて4人いますが、「こんな人になって欲しい。こんな人が入ってきて欲しい」という理想像は特にありません。私は理論的に商売を考えるタイプですけど、「お茶博士」のように感性で勝負する人、宇都宮さんみたいな慎重派、またもう1人のメンバーのように主婦の目線で考えられる人がいる。さまざまな個性があってこそ強い商品開発部になると思うので、これからもバラエティに富んだ部署でありたいです。

プロフィール

丸山 忠勝
生活協同組合を経て、2020年に入社。商品開発部長として、メンバーの育成業務や品質・数値の管理を担う。
宇都宮 茉莉
食品メーカーの調理パン開発担当を経て、2021年に入社。「THREE TEA CAFE」のメニュー開発と、ティーブランド「Mug&Pot」の商品開発を担当している。